小学生から大切になる10年後に向けて
こどもの力を引き出すセルフケア能力を高める
かかわりを一緒に考えます

かのんキッズルームでは、小学校低学年(時には高学年)の子どもを対象にした悩み相談室です。保護者の方に向けたセミナーや講演もしております。

当相談室は、30年間大学で小児看護学の教授をして看護師・保健師である勝田仁美が主催しています。

日々大学生と接している中で、子どもの頃から経済面や教育面は恵まれているのに、親のことを信じられない人や、親の世間体や期待に沿うよう良い子を演じ続けてきてここにきて破綻してしまう学生に相当数出会います。

これは、子ども時代(小学生)からの積み重ねの結果が成人して出てきています。

苦しいときに適切に人にヘルプを出して、自分の意思を伝えたり、頑張りすぎたりせずに自分で調節できるように総体的に支援したいと思っています。

代表 勝田仁美 プロフィール

かのんキッズルーム代表:勝田仁美

  • 30年間看護系大学の教員
  • 小児看護学を専門
  • 看護師・保健師

学童保育での子どもたちとの出会いや、自らの子育て、大学生との出会いで、子ども時代からの積み重ねが一本の線となって大学生の悩みや生きづらさとなっていると気づく。

修士課程では臨床教育学研究科でこどもの非行や不登校、引きこもりなどの課題に学ぶ。博士課程や自身の生涯の研究テーマとしては、こどものセルフケア看護の探求がある。

ごあいさつ

こんにちは。看護師・保健師の勝田仁美です。大学で小児看護学が専門とした教授をしております。

近年、就学前までの子どもたちは地域で支援が様々あり、貧困や虐待、ヤングケアラーなどの子どもたちについては福祉や保健分野でさまざま家庭支援が始まっています。

しかし、小学校に入学したとたん、子どもも保護者も、ほとんど気軽に相談できる場所がないといっても過言ではありません。

学校の先生やスク-ルカウンセラーさんなどもありますが、基本的に学校と紐づいた場ですので、敷居が高く感じられるかもしれません。

そんな中で、経済面や教育面は塾や習い事など十分させ点もらっているのに、また食事も毎日満たされているのに、苦しんでいる子どもたちが相当数いるように感じています。

大学生の中には、子どもの頃から教育虐待の状況で来て大学を退学することで自分の意思を主張しようとしたり、毎日お弁当を作ってもらっていてもずっと親を恨んでいて親のことを信じられない人や、親の世間体や期待に沿うよう良い子を演じ続けてきてここにきて破綻してしまうなど、子ども時代からの積み重ねの結果が成人して出てきている状況に出会います。

育児の答えは10年後に出てくるので難しさがありますね。

特に、貧困などの「不足」とは異なり、過保護、過干渉、過教育など「過剰」は、周りにも保護者自身も気づきにくく、また子ども自身も沢山してもらっているので、苦しくてもよく分からず自分を責めたりして、将来生きづらさにつながってしまいます。

2022年の東大赤門前の受験生の事件も気がかり事件です。

ここでは、こどもセルフケア看護理論に基づき、小児看護の世界では大切にしているのですが、子どもの発達段階に合わせて子どもの力を引き出す関わりを周りの大人がして、それとともに回り(親)はその分きちんと手を引く、ひかないと子どもは自立へと向かえないのです。

苦しいときに適切に人にヘルプを出せるのも、自分の意思を伝えたり、頑張りすぎたりせずに自分で調節できることも、こどもに必要な能力で、これを総体的に支援したいと思っています。

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